【問1】正誤問題
A所有の土地がAからB、BからCへと売り渡され、所有権移転登記が完了している。Cが、AB間の契約はBの詐欺に基くものであることを知らなかったことに過失がある場合、Aが売買契約を詐欺を理由に取り消せば、AはCに対して、取消しを主張して土地の所有権を対抗できる。
【解答】正
このような図をかくようにしましょう。

詐欺による意思表示の取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗することができない(民法96条3項)。
本問のCは過失があるので保護されないことになります。
よって本問は正しい。
本問のCは取消「前」の第三者であることに注意してください。取消「後」の第三者の場合には「物権変動」の問題になります。
解説動画では、本問で問われている項目の周辺知識の解説をしていますので、お時間のあるときに是非ご覧になってください。
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