2023年 5月 の投稿一覧

2023「電車で一問一答トレーニング」No.53解説

【問53】正誤問題
Aがその所有する土地にBのために建物所有を目的とする賃借権を設定した後、Bの賃借権の存続期間が満了した。Bが契約の更新を請求すれば、存続期間満了時に建物が存在しなくても、契約は更新される。(借地借家法の問題として解答して下さい。)

解答: 誤
解説:借地権の存続期間が満了した場合において、借地権者が契約の更新を請求し、借地権設定者が遅滞なく正当事由ある異議を述べないときは、建物がある場合に限り、前の契約と同一の条件で更新されたものとみなされる(借地借家法5条1項)。
本問の場合、建物が存在していないので更新されない。よって、誤り。

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2023「電車で一問一答トレーニング」No.52解説

【問52】正誤問題
AはBからBの所有する建物を賃借している場合において、一定期間Bが借賃の増額を請求しない旨の特約があるときでも、地価の上昇等の理由により借賃が不相当となったとき、当該期間中でもBは借賃の増額を請求することができる。

(定期借家契約は除外して解答してください)。

解答: 誤
解説:建物の借賃が、諸事情により不相当となったときは、当事者は、将来に向かって借賃の額を増減請求できる。ただし、一定期間借賃を「増額しない」旨の特約があるときは、その期間内は増額請求は認められない。よって本問では、借賃の増額を請求することができない。

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2023「電車で一問一答トレーニング」No.51解説

【問51】正誤問題
AがBからBの所有する建物を賃借して使用している場合において、Bが建物を第三者Cに譲渡したら、Aは賃借権について登記をしていなければ、Cに対抗することができない。

アドバイス:民法だけでなく、借地借家法における対抗要件を考慮して下さい。

解答: 誤


解説:

建物賃借権は、その登記がなくても、賃借人が建物の引渡しを受けていれば、建物所有権等を取得した者に対抗できる(借地借家法31条1項)。Aは建物を賃借して使用しているのだから、「引渡し」を受けている。よって、対抗することができないというのは誤り。

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